「FXに興味があるけどよく分からない」
「仕組みや基本的なことが難しそうで不安」
そういった、FX初心者向けに基本的な知識やメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
FXとは
FXとは正式名称を「Foreign Exchange」といい、
日本語では「外国為替証拠金取引」という言葉で使われています。
外国為替市場は世界で最も取引量の多い市場であり、海外旅行など外貨の両替などでも使われています。
外国為替は世界の全ての通貨で取引できる通貨取引市場で、世界中の銀行、機関、個人によって、
24時間年中無休で取引されて市場です。
世界の主要通貨には以下のものがあります。
USD (米ドル)
JPY (日本円)
EUR (ユーロ)
GBP (英国ポンド)
CHF (スイス・フラン)
CAD (カナダ)
AUD (オーストラリア)
NZD (ニュージーランド)
なかでも、USD、EUR、JPYは3大通貨と呼ばれ、世界的に取引量が多い通貨となっています。
FXのしくみ
FXは日本円や米ドルなどの2つの通貨(通貨ペア)を選択し、売買する取引です。
通貨ペアのレートは常に変動しているため、差額差がでます。
その差額差を売買することで、利益を得る仕組みとなっています。
FXのメリット・デメリット
FXのメリット
小額から始められる
FXには「レバレッジ」と呼ばれるものがあります。
レバレッジとは日本語で「てこ」という意味ですが、FXにおいては「自己資金(証拠金)を担保にして、自己資金以上の取引を可能にする制度」のことです。
FXはレバレッジをかけることができるので、少ない資金で何倍ものお金を動かすことができます。
国内の証券会社のレバレッジは最大25倍となっており、投資したい金額の25分の1の資金で始めることができます。
また、海外の証券会社を利用すれば、1.000倍のレバレッジの会社もあるので、さらに少ない資金で始めることが可能です。
少ない元手で大きく稼ぐことのできる可能性があるのは、FXにおけるメリットになります。
取引時間が長い
取引時間が長いことも、FXにおけるメリットの一つです。
株式投資の場合は、平日の9時~15時までと取引時間が限られています。
FXは平日はほぼ24時間取引が可能で、これは世界中の為替市場が順番に開くためです。
結果、24時間世界のどこかの市場は開いているので取引が可能になっているのです。
買い・売り両方から利益を得られる
FXは安く買って高く売る以外にも、高く売って安く買うということができます。
これを「差金決済」といい、レートが上がった時も下がった時も利益が取れることもメリットです。
手数料が安い
FXでは取引にかかる手数料は基本的に無料なこともメリットです。
その代わりに通貨の売買にかかるスプレッドというものがあります。
FXでは2つの為替レートが提供されていて、この売値と買値の価格差をスプレッドと言います。
このスプレッドが実質的なコスト(手数料)になります。
また、このスプレッドは通貨によって変動するものなのであらかじめ把握しておきましょう。
スワップポイントがある
スワップポイントとは、取引する2通貨の金利の差から利益を得るものです。
(売買によってマイナススワップの場合もあり)
スワップポイントは、未決済のポジションを保有し、持ち越すことでスワップポイントが付与されますので
長期にポジションを持つことで利益が積み上がります。
自動売買ができる
FX証券会社によっては自動売買による取引が可能です。
自動売買とは、「システムトレード」や「エキスパート・アドバイザー(EA)」と呼ばれ、
トレードをシステム化し、自動で取引をおこなってくれるツールになります。
自動売買はプログラミングされた条件になれば、自動で取引を繰り返し行ってくれるので、チャートに張り付いる必要もありませんし、チャンスを逃すこともありません。
FXのデメリット
レバレッジで大金を失う
レバレッジですが、メリットでもありますが使い方次第でデメリットにもなります。
少ない資金で何倍ものお金を動かすことができ、大きな利益を狙える反面、損失するときも大きくなってしまいます。
特にトレード初心者は、レバレッジを掛けすぎない取引をすると良いでしょう。
短時間で大きな損失がでる
世界規模の金融危機や災害などが起こると、相場が急変動することがあります。
この急変動により、短時間で大きな損失を出してしまうリスクがあるので覚えておきましょう。
また、金融危機や災害以外でも重要指標や各国の要人の発言などでも相場が大きく変動するので注意が必要です。
ロスカット
ロスカットとは損失が一定水準まで発生すると保有ポジションを強制決済する仕組です。
強制的に取引を終了させることで最低限の資金は確保されますが、個人の意志とは関係なく行われます。
追証がある(証拠金以上に損失がでる)
追証とは「追加証拠金」の略称です。
短時間の急変動でロスカットが間に合わない場合などに、預けた証拠金以上の損失が出たときに、追加証拠金が必要になることを理解しておきましょう。
円高・円安とはどういう意味
円高とは、円の価値が外国の通貨に対して上がることを円高といいます。
逆に円安とは、円の価値が外国の通貨に対して下がることを円安といいます。
解りずらい場合は「数字が減ったら円高、増えたら円安」と覚えると良いでしょう。
FX取引のはじめ方
FX取引を始めるには、口座開設をして入金しなければ開始できません。
口座開設から取引、入出金までの流れを説明していきます。
1、FX会社を選ぶ
FX取引を行うためには、口座開設が必要になります。
FX会社は国内、海外に多数の会社が存在しており、選ぶだけでも大変です。
自分に合った会社を選ぶ際には、何を重視するかで決めて選びましょう。
重視するチェックポイント
- 会社の信頼性
- 国内・海外の会社か
- 取引ツールの充実度・扱いやすさ
- ボーナスなどのキャンペーンを実施しているか
- スプレッドなどの取引コストの安さ
各会社の公式サイトや口コミなどを参考にして取引会社を選びましょう。
2、口座開設をする
FX口座の開設は、各会社の公式サイトから申し込みましょう。
口座開設ページに必要な情報や本人確認の書類を送信します。
審査に通過すると口座の開設が完了となり入金か可能になります。
3、入金する
各会社には、多数の入金方法が用意されているので、自分に合った方法を選択して入金します。
入金に関して分からないことが合っても、FAQやサポート体制が整ってるので安心です。
4、FX取引開始
取引する通貨ペアを決め取引開始。
取扱通貨はどの会社も豊富に用意されています。
初めのうちは、主要通貨ペアと呼ばれる「ドル円・ユーロ円・ユーロドル」などで取引することをお勧めします。
5、出金する
取引で得た利益は、FX会社に出金依頼をすることで出金が可能になり、あらかじめ指定した金融機関口座に振り込まれます。
まとめ
- FXとは「Foreign Exchange」の略称で「外国為替証拠金取引」のことを言います。
- FXは2通貨ペアを選択し、変動する差額差を売買することで利益を得る仕組になっています。
- FX取引にはさまざまなメリット・デメリットがあるため、しっかりと理解した上で取引しないと損失が出てしまうリスクがあります。
- FXを始めるには口座を開設することで取引が可能になります。
FXを始めるにあたって覚えることや理解することが多くあります。
簡単に利益が出せるものではないのでしっかりと学んでから始めることをおすすめします。
最後に、FX取引は元本を失う非常に高いリスクが伴います。リスクを把握した上で取引を行ってください。
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